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彪 madaraとは
 
 ヒョウ・ヒュウ
訓  まだら・あや
まだら。虎の皮のあざやかな模様の意。
宇都宮市で元ソムリエが餃子を手作りする
小さなオンラインショップ。

宇都宮生まれ宇都宮育ちの宮っこが
ワインのソムリエとしての知識や経験を餃子に活かし
さらには世界中の包む料理を調べ取り入れ
自由な発想で手作りし楽しませよう。
それが彪madaraです。
 
皆さんはじめまして。
当ショップ彪madaraの店主飯塚です。
私、前職は2008年10月から2023年12月まで
茨城県つくば市と東京都杉並区阿佐ヶ谷にて
イタリアレストランのソムリエとして従事してきました。
ソムリエと言っても皆さんがイメージするような
カチッ!ビシッ!とキマッているタイプではなく
いい意味でソムリエっぽくないソムリエだったように思います。
聞こえてきますよ。皆さんの声が。
「ソムリエがどうして餃子を?」と。

今から4年前の2020年のこと。
全世界が流行り病に苦しんでいましたね。
当時レストランはどこもかしこも休業に追い込まれていました。

私の故郷は餃子の街宇都宮なのですが
地元にも帰れず餃子が食べられずにいました。
どうしても馴染みの宇都宮の餃子が食べたい。。。
そんな状況の中時間は沢山あるしそれならば自分で作ってしまえ!
そう思って皮や餡を全て手作りしたのでした。
これが餃子を生まれて初めて作ったきっかけです。

そこで改めて気づきます。
手作りの本当の美味しさに。

私が生まれた頃には既に宇都宮には餃子専門店が多数あり
そこで買って食べることは市民にとって常識であり定着し
その事を疑う余地はありませんでした。
そんな常識の中で育ってきた私にとって
自ら餃子を作るという考えは皆無でした。
ところが全ての工程を自分の手で行うことには
無限の可能性が存在する事にも気づきます。
皮は粉の配合や厚み、粉を捏ねる水の温度、休ませる時間など。
餡は季節に応じて時期の野菜を用いたり
肉の種類も豚に限らず牛、鶏、羊、ジビエなど。
自由に今まで食べた事のないような物が作れるかもしれない。


さらには世界中には皮で包む料理は沢山存在します。
国が変われば包むものやソースも変わります。
馴染み深いものとしてイタリアのラビオリ。
ワインの発祥の地と言われるジョージアのヒンカリ。
モンゴルのモモ。韓国のマンドゥ。
インドのサモサ。ロシアのペリメニ。
ポーランドのピエロギ。ウクライナのワレニキ。
南米のエンパナーダ。メキシコのタコス、ブリトー。
他にもまだまだ知らない包む料理はあるでしょう。
知らないものを知り彪madaraの商品に取り入れたい。
そんなことも思うようになっていきました。


包む料理は世界中に多数存在し愛されています。
見た目も可愛らしく老若男女を問わず好まれ食べやすく
香りや旨味を閉じ込め
中にはどんな具材が包まれているのかと
食べ手の想像さえかき立ててくれます。
1度で肉、野菜、炭水化物が摂取できたりと
栄養面もバランス良し。
包む料理はその存在自体が
エンターテインメントの要素を備えています。

これは食べ手だけではなく作り手にも言えます。
粉を捏ねて生地にして伸ばして包む。
工程ひとつひとつが正直楽しいです。
皆さん幼少期のころを思い出してみてください。
想いを寄せるあの子とお砂場遊びしましたよね?笑
歳を重ねて畑に興味を持ち土いじり始めたりしますでしょ?笑
捏ねるという工程は人間が生まれ持った
本能を満たす要素があると思います。
粉が生地になりきめ細やかで
柔らかな弾力は赤ちゃんのほっぺのよう。
癒し効果絶対あります。いつかは餃子体験教室もやりたい。
皮で餡を1つ1つ包んで餃子の形になるとなんとも愛おしい。
それが自分の手から巣立つ。もう親心です笑
ワインの作り手も同じような事を口にします。

イタリア語で"Amano"アマーノという言葉があります。
意味は"手で"。
この手で行う仕事を大切にしたいんです。
手仕事はこれから手にするであろう誰かの事を思いながら進めます。
大変な工程さえ喜んでくれる人がいると思うと頑張れます。
工業化されたものづくりと大きく異なる点は
人が人を思い人のために心込めてつくるということ。
一昔前なら当たり前だった手による仕事。
再度ここに着目して当店の仕事にしたいと考えています。
これからAIはさらに進歩し人の手による仕事はもっともっと
衰退するかもですが良いものは後世に残さねばなりません。

ただし、自己満足の独りよがりであってもいけません。
最終的に辿り着きたいところはお客様が美味しいと感じ
共に食事をした方々と素敵な時間を過ごし
思い出として残りまた彪madaraの商品を食べたいね!
と思って頂けたらそれこそが最高の喜びだと思うのです。

彪madaraは私独りで切り盛りする小さなショップです。
小さいことを活かしお客様との距離が近く
小さいからこそ出来ることをやっていきたい。
例えばお客様から包んで欲しい餡を募集する。
お子様からの要望なんて最高に面白いでしょう。
お客様参加型のショップは楽しそうですよね!
考えは膨らむ一方です。
そんなことをできるかどうかはまだわからないですが
出来るように整えて世代を越えて
愛されるショップになれたらいいなと思います。